2010.06.09
「国産農畜産物商談会で牛乳・乳製品を売り込む」編 「国産農畜産物商談会で牛乳・乳製品を売り込む」編
 第4回JAグループ国産農畜産物商談会が3月16、17の両日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで盛大に開催されました。前回より展示規模を拡大した同商談会は、安全・安心な国産農畜産物を消費者に安定的に提供することや、農業の担い手の育成・支援を図り、日本の農業・農村に元気を取り戻すことを目的に平成19年から毎年開かれています。全国各地からおいしい農畜産物が集まることが評判を呼び、今回は2日間で4,000人を超える消費者が会場に足を運んでいました。
 商談会には全国のJAグループおよび生産者、関連企業・団体などが出展しましたが、会場には野菜や果樹、コメ、畜産物、加工品など全国各地の特産品や名産品が所狭しと並べられ、各ブースでは地元や商品を売り込むパネルやのぼりが掲示され、派手な法被姿でわが町自慢の逸品を力いっぱい売り込む担当者たちが印象的でした。
 その中でも特に目を引いたのが、牛乳・乳製品の消費拡大に熱心に取り組んでいた全国酪農業協同組合連合会、JA全農東京、山陽乳業、ひまわり乳業などの牛乳・乳製品関係の展示ブース。「牛乳はいかがですか」「おいしいチーズがありますよ」と、来場者に牛乳やチーズの試食品を笑顔で手渡すとともに、大きな声で酪農の魅力や大切さをアピールしていました。
全国酪農業協同組合連合会酪農部乳食品課では、国産ナチュラルチーズの紹介や普及を目的にチーズやピザの試食と説明を行っており、製造工場の場所や原料原産地に関する消費者からの質問などに丁寧に答えていました。
 現在、チーズの国内消費量に占める国産の割合は少なく、国内メーカーで製造しているプロセスチーズにおいても、原料チーズの多くを輸入に頼っているのが現状です。牛乳の消費低迷が続く中で今後の日本酪農の安定・発展を考えたとき、国産ナチュラルチーズ振興に対する期待は大きなものがあると思われます。
 このように、日本農業を取り巻く環境がより厳しくなる中で行われた今回の商談会。その中で、安全・安心でおいしい国産の牛乳・乳製品の魅力や利用法、また酪農の素晴らしさを熱心に伝え、消費拡大に貢献しようと一生懸命に汗を流していた関係者の姿が輝いて見えました。
 
2010.04.20
酪農理解に一役 千葉県畜産フェア 酪農理解に一役 千葉県畜産フェア
 「畜産物を食べよう、話そう、知ろう」をテーマに千葉県畜産協会は10月10日、千葉県船橋市の船橋競馬場で「千葉県畜産フェア」を開催した。消費者約5,000人が参加したほか、マスコミ関係者も多数訪れ、日本の酪農・畜産業の素晴らしさをアピールする1日となった。
牛乳の消費拡大の取り組みとしては、千葉県酪農農業協同組合連合会の搾乳体験車「ちかばのまきば号」が登場し、大勢の親子が初めての乳搾りを体験して大きな歓声が上がっていた。
 「あったかい」「おっ!出た」「感激した」など、子供たちやお母さんから乳 牛への好奇心あふれる声が聞かれるとともに、乳牛と触れ合うことで絶好の癒しの機会となっていた。
 千葉県牛乳普及協会では「あなたの骨は大丈夫?」「牛乳飲んで骨まで健康」をキャッチフレーズに骨密度測定コーナーを設置、多くの消費者が栄養相談に立ち寄っていた。
 また、酪農家の女性たちが作った「牛乳もち」も大好評で、昼過ぎには完売状態になっていた。このほかにも、千葉酪農農業協同組合が牛乳とヨーグルトの販売、地元の近藤牧場と佐久間牧場がアイスクリームやチーズなどを販売したが「近くにこんな牧場があったなんて…」「また、飲んでみたい、食べてみたい!」と人気を集めていた。焼き肉販売コーナーにも長蛇の列ができ、おいしそうに牛肉をほお張る家族連れに喜ばれていた。
文・千葉県畜産協会企画経営部長 前之園孝光
 
2009.01.14
サッポロアフタヌーンティで至福のひと時 サッポロアフタヌーンティで至福のひと時
 『こだわりのピュアミルクで、上質な時間を』― サッポロアフタヌーンティセミナーが7月の土曜日の午後、京王プラザホテル札幌で開催された。(主催:北海道牛乳普及協会 後援:(社)日本酪農乳業協会 協賛:北海道銀行 協力:京王プラザホテル札幌 運営管理:JTB北海道)
 「牛乳の消費拡大方法にはいろいろあるが、これは今までにない手法。おしゃべり、ゆとり、くつろぎ、楽しみ、ちょっと贅沢…ミルクはその場に欠かせないツールの一つ、ということを体験してもらおうというもの。それを生活に取り込んでもらうことで、新たな牛乳消費の場面を創出していきたい」と北海道牛乳普及協会は趣旨を話す。
 当日の参加者は20歳以上の女性、ペアで50組(100名)。公募したところ、予想をはるかに上回る250組(500名)の応募があったという。
 この日のメニューは、フィンガーサンドウィッチ3種、ロールサンドウィッチ2種、スコーンとクロテッドクリーム、スイーツ3種盛り合わせ、パウンドケーキとクッキー3種、バニラアイスクリーム。そして「アイスミルクティ」と「アイスカフェオレ」は、自分でミルクをたっぷりと入れて何杯も。
 アフタヌーンティを楽しみながら、二つの講演も行われた
 初めの講師は、同ホテルの製菓料理長の中村不二男氏。アフタヌーンティは、サンドウィッチ、スコーン、スイーツ、そしてミルクティが基本の組み合わせであることや、イギリス貴族が自家農園で採れた野菜を使ってサンドウィッチにしていたことなどを解説し、さらにこの日のメニューの食材のほとんどが北海道産であること、クロテッドクリームはバターと生クリームの中間の食材であることなどを紹介した。
 続いての講師は、北海道武蔵女子短期大学教授の平岡祥孝氏。イギリス人はなぜ紅茶を飲むようになったのか、アフタヌーンティの習慣はなぜ生まれたのか、ミルクと紅茶はどのようにして出会ったのか、などをイギリスの歴史を交えて話し、子供たちにミルクを飲むことを習慣づけたことや、ミルクの宅配が同国の飲用牛乳消費拡大に貢献したことなどを解説した。さらに、イギリスでは20年ほど前から飲用牛乳の消費が落ちはじめ、その理由は現在の日本とまったく同じであることなども紹介した。
 ミルクたっぷり、北海道産食材のアフタヌーンティと知的でユーモアあふれた講演で、至福のひと時を体験した参加者は大満足。「牛乳の新しい楽しみ方を知った。牛乳をもっと日常生活に取り入れたい」(OL)、「牛乳をもっと飲んで、北海道を活性化していかなければならいと思った」(OL)、「家でもミルクティを楽しむようにしたい」(主婦)などの声が聞かれた。
 なお当日の参加費(一人500円)は全額、北海道の乳児院へ粉ミルク代として寄付された。
 
2009.01.14
「十勝ホワイトコーヒー」ロゴ 「十勝ホワイトコーヒー」プロジェクト
 食料基地と呼ばれる北海道の中でも、畑作と酪農を基盤とした大規模経営を展開する十勝農業が担う役割は大きい。その農業王国・十勝で「勝毎(かちまい)」の愛称で親しまれる十勝毎日新聞社が牛乳の消費拡大に立ち上がった。その名も「十勝ホワイトコーヒープロジェクト」。参加方法は簡単。毎日の生活の中で飲んでいるコーヒーに、気分を変えて牛乳を混ぜるだけ。ホットでも、アイスでもOK。コーヒーの種類も牛乳との割合など細かいルールもない。いつでも、どこでも、誰にでも、すぐに実践できる牛乳の消費拡大アイデアだ。
 十勝毎日新聞社の河崎一郎常務は「当社は創刊以来、『郷土と共に』を社是としています。郷土・十勝の基幹産業は農業で、農業の動向は十勝の経済基盤をも左右します。従って、十勝農業の発展にいかに寄与するかは、当社にとっても大命題なのです」と述べた後、「このプロジェクトは減退している飲用牛乳の消費回復に少しでも貢献したいと、当社の林光繁社長がカフェオレを参考に発案したものです」とプロジェクト発足の背景を説明する。
 プロジェクトは今年4月に本格的に立ち上がったばかりだが、4月14日に帯広市のリバティヒル広瀬牧場(広瀬文彦代表)で第1回試飲会を開いた。また、4月24日〜5月6日には東京・池袋の東武百貨店で開かれた「初夏の大北海道展」に出展したグループ会社の北海道ホテルの一角に十勝ホワイトコーヒーのコーナーを設けたが、13日間で3,505杯が売れるなど大きな手応えをつかんだ。
 プロジェクトリーダーの永田耕司広告局次長と担当の国見陽太広告局員は「もっと牛乳を飲もうというストレートな言い方ではなく、牛乳のやさしさやぬくもりなどのイメージを表現したかった。いつも飲んでいるコーヒーに、白くてやわらかい牛乳を混ぜてみる。そして仲の良い友達や夫婦、家族など人と人とのつながりを大事に豊かでやすらかな時間を共有していただきたい。そんなコミュニケーションツールとして牛乳を利用してもらいたいのです」と言葉を付け加えた。
 現在は、北海道ホテルや十勝ビールレストラン、ナイタイ高原牧場などで提供されているが、今後は地元・十勝の喫茶店やレストランなどにメニュー化を呼び掛けていくという。
 「十勝から全道に、そして北海道から全国に『十勝ホワイトコーヒー』が浸透していくように、当社の新聞やケーブルテレビ、ラジオ、ミニコミ紙などの媒体を活用してPRしていくとともに、これからもさまざまな取り組みを続けていきたい」と河崎常務。
 農業王国・十勝発の牛乳消費拡大プロジェクトが全国的な輪になっていくことを期待したい。
 
2007.11.22
 北海道・十勝のFMラジオ局「FM WING 76.1MHz」は、「モウモウキャンペーン」と題して牛乳・乳製品の消費拡大を応援している。「牛乳を飲もう! 乳製品を食べよう!あなたが牛乳を飲み、乳製品を食べることで、十勝とあなたのカラダが元気になります。FM WINGは十勝の酪農とあなたの健康を応援します」とラジオを通して呼び掛けている。
 「FM WING 76.1MHz」のスタッフで、(株)おびひろ市民ラジオの佐藤裕さんは「昨年3月に起きた牛乳廃棄は、私たちにとっても衝撃的な出来事でした。ご承知の通り、十勝は酪農王国と呼ばれています。従って、酪農の動向は私たちの仕事や生活にも直接影響を与える重大な問題なのです。そこで、自分たちも何か協力できることはないだろうかと社内で声が上がり、地域の放送局として牛乳・乳製品を積極的に応援していこうと自然発生的に生まれたのがモウモウキャンペーンなのです」と力強い口調で語る。
 昨年度「FM WING 76.1MHz」が取り組んだ消費拡大イベントは3つ。1つは11月11日のチーズの日に開いた「とかちチーズ・A・Day広場」(北海道牛乳普及協会ほか実行委員会主催)。チーズやアイスクリーム作り体験、親子牛乳パック工作、トークショー(チーズを語ろう)など体験型イベントを通してチーズの魅力や知識などを伝えた。また、1月下旬の「おびひろ氷祭り」の開催期間に合せて、JR帯広駅構内で「ホットミルクでほっキャンペーン」(ミルクランドとかち推進会議主催)を実施。来場者にきなこや黒ゴマ、チョコレートなどを混ぜたホットミルクを無料提供して牛乳のおいしさや楽しさをアピールした。さらに、2月に行った牛乳・乳製品アイデア料理コンテスト「とかちミルミルクッキング」(ミルクランドとかち推進会議主催)では、十勝のおいしい牛乳・乳製品と農畜産物を使った十勝ならではのオリジナルレシピを募集・発表した。
 「農業は十勝の基幹産業です。今後も地産地消的な活動にどんどん取り組んでいきたいと思います。例えば、酪農体験ツアーなども企画してみたいですね」と語る佐藤さんは「十勝の農業をもっと理解してもらい、十勝各地で行われている個々の農畜産物の消費拡大運動を一つに結び付けて大きな活動の輪に発展させていきたいですね。そして、十勝の人たちみんなで農業を盛り上げ、元気が出るような活動を行っていきたい。それが地域に根差したラジオ局としての使命でもあるし、モウモウキャンペーンの最終的な目標でもあります」と、十勝農業の明日を見詰めながら目を輝かせていた。
 
2007.9.10
 今年4月末に改築リニューアルし、グランドオープンした地下4階・地上38階建ての「新丸ビル」は、生まれ変わった東京駅前丸の内のビジネス街のランドタワー。オフィスゾーンと約150店舗の商業ゾーンなどからなる複合ビルで、並んで位置する「丸ビル」とともに、景観的にも機能的にも“丸の内の顔”である。
 このビルの地下1階に、北海道・町村農場が、同農場の乳製品アンテナショップを道外としては初めて出店し大人気だ。
 牛乳、バターやチーズ、ソフトクリームなどの乳製品だけでなく、チーズケーキなどのスイーツも販売している。店内は牧場のレンガのイメージで統一され、イートインコーナーで食べることもできる。
 町村農場は大正6年、アメリカで酪農を学んできた町村敬貴が、現在の石狩市に牧場を開いたのが始まり。その後、昭和の初めに江別市に移転。薄い表土の下は煉瓦の原料にもなる堅い埴土を、暗渠排水や酸性矯正などの努力で、アルファルファの育つ土地に改良した。
 「土づくり・草づくり・牛づくり」を基本に、ブリーダー牧場として、多くの種雄牛・種雌牛を輩出。昭和45年には、第4回全日本ホルスタイン共進会名誉賞を受賞したロベス アイデアル コーンフラワー号が国産牛初のエクセレントを獲得し、また全国から多くの酪農実習生を受け入れ、日本の酪農の発展に大きく貢献してきたことは、あまりにも有名な話だ。
 一方で、徐々に生乳生産に牧場経営の重点を移し、乳牛頭数を増やすとともに、昭和43年には市乳事業を開設。同63年には授精事業も廃止し、一層市乳事業の充実を図ってきた。
 さらに平成4年、現在地に3度目の移転。フリーストール牛舎、メタンガスプラントなどを建設。乳製品もバター、市乳からヨーグルト、アイスクリーム、ソフトクリームの製造を始め、インターネットなどを通じて、全国に販路を拡大している。
 現在、移転後の牧場跡地は公園として、大きな邸宅、レンガのサイロ、バルーンフレームと呼ばれる屋根をもつ牛舎、バターを作った製酪室などが残され、歴史を示す資料の展示や、当時の農機具や製造器具が保存されている。
 歴史ある農場と、歴史あるビジネス街、ともに次の時代をつくろうとしている。
*町村農場ホームページ → http://machimura.co.jp/
 
2006.11.28

 シーンと静まり返った会議室、ピーンと張り詰めた空気、真剣な顔つきで席に着く教授陣。ここは酪農学園大学の最高意思決定機関である教授会の会場だ。大谷俊昭学長を議長に学内の教員たちが、明日の酪農産業と酪農学園大学の発展のためにさまざまな角度から議論を交える。そんな教授陣たちの一服の静養剤となっているのが机の上に置かれた1杯の牛乳だ。「熱くなった頭を冷やすために、疲れた体と心を癒すためにも最高の1杯」と大谷学長は目を細める。

 酪農学園大学ではこのほか、常任理事会や協議会でも理事や教員一人ひとりに牛乳が配られるが、学内のこうした会議などで活躍しているのが同大学で生産・製造される「健土健民牛乳」だ。昭和38年から学生・教員向けに製造・販売を開始、平成16年7月には牛乳本来の風味を残した製造法を開発してリニューアル、現在は300ml紙容器(乳脂肪分3.5%以上、無脂乳固形分8.5%以上)1パックあたり85円(税込み)で大学生協で販売している。

 一方、学生の間でも「牛乳消費拡大と酪農の未来のために活躍したい」というグループが現れ始めた。本年5月に結成したMOMO−CLUB(モーモークラブ)である。メンバーは同大学短期大学部1年生の有志5人で、全員が酪農後継者だ。学内カンパなどで資金を集め、さまざまなイベントで牛乳の無料配布を行うなど活発に活動している。
 このように、酪農学園大学では既に学生・教職員にすっかり溶け込んでいる牛乳の存在が光り輝いて見えた。

 
バックナンバー
2010.6.09
「国産農畜産物商談会で牛乳・乳製品を売り込む」編
2010.4.20
酪農理解に一役
千葉県畜産フェア
2009.1.14
サッポロアフタヌーンティで至福のひと時
2009.1.14
「十勝ホワイトコーヒー」プロジェクト
2007.11.22
十勝のFMラジオ局が牛乳・乳製品の消費キャンペーンを発信
2007.9.10
東京駅前で町村農場のアンテナショップが大人気
2006.11.28
酪農学園大学
 
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