シーンと静まり返った会議室、ピーンと張り詰めた空気、真剣な顔つきで席に着く教授陣。ここは酪農学園大学の最高意思決定機関である教授会の会場だ。大谷俊昭学長を議長に学内の教員たちが、明日の酪農産業と酪農学園大学の発展のためにさまざまな角度から議論を交える。そんな教授陣たちの一服の静養剤となっているのが机の上に置かれた1杯の牛乳だ。「熱くなった頭を冷やすために、疲れた体と心を癒すためにも最高の1杯」と大谷学長は目を細める。
酪農学園大学ではこのほか、常任理事会や協議会でも理事や教員一人ひとりに牛乳が配られるが、学内のこうした会議などで活躍しているのが同大学で生産・製造される「健土健民牛乳」だ。昭和38年から学生・教員向けに製造・販売を開始、平成16年7月には牛乳本来の風味を残した製造法を開発してリニューアル、現在は300ml紙容器(乳脂肪分3.5%以上、無脂乳固形分8.5%以上)1パックあたり85円(税込み)で大学生協で販売している。
一方、学生の間でも「牛乳消費拡大と酪農の未来のために活躍したい」というグループが現れ始めた。本年5月に結成したMOMO−CLUB(モーモークラブ)である。メンバーは同大学短期大学部1年生の有志5人で、全員が酪農後継者だ。学内カンパなどで資金を集め、さまざまなイベントで牛乳の無料配布を行うなど活発に活動している。 このように、酪農学園大学では既に学生・教職員にすっかり溶け込んでいる牛乳の存在が光り輝いて見えた。